熊本の精神科/神経科/内科/放射線科/歯科の菊陽病院
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精神科救急

精神科救急急性期病棟
機能・特色
精神科救急急性期病棟には従来からの統合失調症に加え、気分障害・薬物依存・器質性精神病など初診の患者様の入院もあり、精神科クリニック及び一般病院からの紹介が増えています。
疾患別統計では、統合失調症が46.7%、うつ病20.5%、器質性疾患9.2%が多く、年齢層も10代から80代まで幅広く受け入れています(2012年統計)
幻覚・妄想状態で症状が著しくARP(アルコール依存症治療プログラム)にのることが困難なアルコール依存症の方や高齢の認知症の患者様の入院も増加しています。
病床は60床でそのうち、半数以上が個室で、静かな治療環境を提供するとともに2床室が3室、4床室が4室あり、どちらも広い空間で個々の距離が保てるようにしています。
早期退院へむけて
月平均20〜25名の入退院があり、できるだけ早期に在宅へ退院できるよう、入院時よりカンファレンスや退院前訪問、家族面接・家族教室での家族支援等を計画的に実施し、退院支援を活発に行っています。
また、看護師のみならず医師や作業療法士・精神保健福祉士・公認心理師など多職種と共同でのカンファレンス開催や退院前訪問も実施し、退院後を見据え在宅で安定した生活が送れるように努めています。
退院後のサポートにも力を入れ、ケースに応じて保健師や民生委員等地域の方との退院前訪問や地域カンファレンスの開催も行っています。それにより、2012年1年間の入院後3ヶ月以内での在宅への退院率は84%でした。
質の高い医療提供
初めて精神科救急病棟に入院してくる患者様は、慣れない環境に不安や緊張がとても強まります。そのうえ、精神状態の悪化にともない治療上PICU(保護室)を使用することもあります。守られた空間の中で刺激は少ないですが、寂しさ感を増していきます。
そこで、PICU入室中から多くの関わりを持ち、早期に病状安定を図ることで一般病室へ移ることができ、スムーズな退院へと繋がる目的で、毎日作業療法士と看護師が共同で個別の関わりを行います。
患者さんの趣味や興味があるものを事前に確認し、リラクゼーションを中心にアロママッサージや清拭、ウォーキング・ゲームなどを状態に応じて5分〜30分の間で行ないます。関わりの中で患者さんと笑顔で触れあい、健康的な面も見ることができ、気分転換や信頼関係作り・治療意欲の向上にも繋がっています。
PICU入室中関わりを受けた患者様のアンケートからも、入院時よりチーム医療を感じられ、空間の拡大やスムーズな作業療法への定着にも繋がり、早期回復を目の当たりにする職員も喜びや遣り甲斐を感じています。