熊本の精神科/神経科/内科/放射線科/歯科の菊陽病院
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はじめて受診をされる方へ

当院では、クロザリルによる治療を行っています。
クロザリルは、治療抵抗性統合失調症に対して、効果があることが認められている唯一の薬です。
国内臨床試験でも治療抵抗性統合失調症患者の50%以上に改善が認められています。

治療抵抗性統合失調症とは

複数の抗精神病薬を十分な量、十分な期間用いても症状が改善しない、あるいは副作用のために服薬継続が難しく、十分に改善しない統合失調症の患者さんがいます。そのような状態を治療抵抗性統合失調症と呼びます。

クロザリルの有効性と副作用

治療抵抗性統合失調症に対するクロザリルの有効性は高いのですが、白血球減少や心筋炎、高血糖、体重増加といった重篤な副作用が出現するおそれがあるため、定期的な血液検査が義務づけられています。
また、初回投与開始から18週間は、入院管理下での治療が必要です。
当院では、副作用出現時には必要に応じて搬送できるよう国立病院機構熊本医療センターと覚書を交わし、院内の内科医との連携のもと、クロザリルの使用を行っています。

クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)

クロザリルは、この薬についての講習を履修し、クロザリルの情報や緊急時の対処を含めて十分な知識を習得し、審査を通過した医師(CPMS登録医)だけが処方できます。また、クロザリルによる治療を行う医療機関は登録が必要です。
採血当日に血液検査などの結果を得ることができること、好中球減少症や無顆粒球症に対する対応が可能なこと、糖尿病内科医、血液内科医との連携が可能であること、CPMS登録医、CPMSコーディネート業務担当者、クロザリル管理薬剤師がそれぞれ2名以上いることが登録要件になっています。
当院は、これらの要件を満たしており、クロザリルによる治療が可能な医療機関です。

クロザリル外来について

2024年4月より、クロザリル外来を始めます。
クロザリル外来とは、クロザリル導入を検討されている方を対象に、当院にて薬剤の適応判断をさせて頂く外来です。導入は入院治療にて行います。
ご希望の方はかかりつけ医療機関の先生とご相談の上、当院の地域医療室(代表096-232-3171 音声案内4番)までご連絡ください。