熊本の精神科/神経科/内科/放射線科/歯科の菊陽病院
文字サイズ
トップページ
診察のご案内
菊陽病院について
採用情報と研修
お問合せフォーム

アルコール依存症

お酒を「辞めたい!けど止められない」とお困りのあなたに
アルコールを辞めれず、困っていませんか?

「本当は止めたいのに...」と思い、朝起きると「今日から止めよう」と決意し、いざ仕事が終われば、いつのまにか「明日から辞めよう」と考え、ついつい飲酒をして、次の日に落ち込んでしまったり...。 いろいろと考えてはいても、つい失敗してしまう。そんな生活を繰り返してはいませんか?

それは依存症という病気にかかっているのかも知れません

この病気は、意思が弱いから止められない。ということではありません。あなたは、本当は止めたいと思っているのですから、意思が弱いわけではないのです。しかし、体や脳が求めてしまうのです。また、家族からお酒を止めさせようとお酒や、お金を隠されたりしたことで、ご家族とも言い合いとなり、誰も理解してくれないとお困りではありませんか? もしそんな経験があるのであれば、一度、菊陽病院へ相談におこしください。同じような苦しみを持っている方は沢山いるのです。あなたには「止めたい」と健康的に考える自分と、「好きだから飲むんだ」とお酒を中心に考えてしまう病気の考え方に板ばさみになり、苦しんでいるのかも知れません。

一人で悩まず、まずは菊陽病院へ相談してみませんか?
私達、菊陽病院では、お酒に悩み、苦しんでいる方のサポートをいたします。
アルコール依存症診断テスト
アルコール依存症について

アルコール依存症とは、お酒を飲まずにはいられない「嗜癖(しへき)」の状態におちいっていくことです。 元々楽しみのために、もしくはうさばらしであったものが飲みだすとブレーキがきかなくなり、お酒の量も回数もどんどん増え(耐性)重症なものに進行していくのがこの病気の特徴です。

アルコール問題について菊陽病院が行っている3つの取り組み
病気にならないために
  • アルコール関連問題について、相談を受けています。
  • 職場のアルコール問題についても相談を受けています。
  • アルコール問題に関する学習会や医療懇談会、予防啓発活動をおこなっています。
断酒して生活を改善していくために
  • 早期発見には健康診断を活用しましょう。
  • KAST(九里浜式アルコール・スクリーニング・テスト)や肝機能検査、問診などを用います。
  • 内科でのアルコール問題の発見のお手伝いをします。
  • 初期介入(治療の場に来てもらうために)をご家族と一緒に進めます。
早く治すために
  • 専門病棟では、回復のためのリハビリテーションプログラムにそって治療が進められます。
  • 病棟は開放です。断酒会やAAなどの自助グループに、紹介します。
  • ご家族と自身の回復のために「家族教室」があります。
アルコール専門外来について

アルコール専門外来の治療内容について

入院ではありませんので、家事・仕事等を続けながら治療ができます。同じ問題を抱えた仲間の方と一緒に治療へ取り組めるようになり、ご自身の問題やアルコール依存症の病気に向き合うことができます

  1. 担当医師が診断を行い、外来治療または入院治療の判断を行います。
  2. 検査・点滴・投薬を行ない、離脱症状の治療を含む身体管理をします。
  3. 診察・ミーティングを繰り返し、アルコール依存症の病気に対する理解を深めていきます。

また、お酒でお困りのご家族のためにも専門のプログラムをご用意しています。

アルコール専門病棟について

お酒をやめたときの幻覚症状や意識障害のあるとき、身体衰弱のひどいときなどは、お酒への依存によって生じた悪循環を断ち切るため、入院治療を行います。

病棟は全部開放です。入院治療はまず解毒や身体治療からはじまります。その上で、アルコール・リハビリテーション・プログラムにそって考えた治療をします。具体的には下記の内容などが行われます。

・規則正しい日課 ・作業療法、スポーツ
・アルコールの医学についての学習
・地域での自助グループ活動への参加など
・ミーティングでの「酒なしでの生き方」についての学習や交流

断酒三原則(専門医への定期的通院、自助グループへの参加、抗酒剤服用)の指導を徹底します。

飲んでいるあなたへ

アルコールという物質は、依存性の高い薬物です。安全な飲み物だとタカをくくっていると、アルコール依存症になる恐れがあります。習慣的に飲酒していると次第にコントロールがきかなくなり、ついにはアルコール依存症となることがあります。

依存症は治りません。うまく飲めるようには戻らないのです。しかし、体の健康や心の健康の回復、家族や人間関係の回復など、治療すればいろんな回復があります。勇気をふるって治療を受けましょう。

ご家族の方へ
家族が救うアルコール依存症
病気の進行に手を貸さない
まずご家族が病気の進行に手を貸すという行動をやめることが第一です。会社に嘘の電話をして二日酔いを隠す、飲まないという口約束をさせるといったことなどがそれにあたります。肝臓だけ治してまた飲める体にする医者も、ある意味病気の進行に手を貸していると言えるでしょう。
否認の病気であることを常に意識する
本人は、自分がアルコール依存症ではないという理由を考え出し、薬物であるアルコールを得るためには手段を選びません。「まさか自分の夫が、妻が、アルコール依存症のはずはない。」これは家族のもっとも陥りやすい現象です。
アルコールについて正しい知識を持つ
お酒は一般的にプラスの面が強調されすぎています。そのような言葉にとらわれると、つい態度も甘くなりがちです。 アルコール依存症本人は、すでにアルコールについて正しい判断ができなくなっています。だからこそ、ご家族はアルコールのもたらす害について、正しい知識を持つ必要があります。なかでも一番大切なことは、アルコール依存症は進行性の病気で、医学的な治療が必要だということです。
酔っている時に議論しない
話し合いは必ずアルコールが入っていない時にだけするようにしてください。これはアルコール依存症でない方にもいえるかもしれません。
人の力を借りる
同じような悩みを持っている人はたくさんいます。本人が病院に行きたがらなくても、保健所や病院ではご家族だけの相談を受け付けています。
アルコール依存症は回復する病気です

アルコール依存症は「家族病」ともいわれています。 家族は巻き込まれて疲れ果て、そして本当の問題点が見えなくなることがあります。当院では現状の問題整理のお手伝いをします。

  1. まず自分の悩みを専門医に相談しましょう。
  2. アルコール問題の知識を身につけましょう。
  3. 同じ悩みを持つ家族と分かち合い、支え合い、癒しあうようにしましよう。
  4. そして、その上で、専門家といっしょに本人に治療をすすめましょう。