熊本の精神科/神経科/内科/放射線科/歯科の菊陽病院
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菊陽病院について
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臨床研修

概要・特徴

身体疾患で治療している患者の10〜40%にうつ病などの精神疾患などが合併しており、また向精神薬の全処方件数の30〜80%は一般科において処方されていると言われている。医師である以上将来どの科を専攻しようとも精神科的対応を避けることが出来ないのが日本の医療現場の実態である。其れ故今回35年ぶりの卒後臨床研修の見直しにあたり精神科が小児科や産婦人科と同等に必須科目に選ばれたことは至極当然のことである。

菊陽病院では、患者さんや家族との良好な関係を樹立し、精神障害に罹患した患者さんを、“全人的”、即ち生物学的視点は勿論のこと、心理的・発達的・社会的視点で捉える為の知識・技能・態度の基本を学ぶことを初期研修の大きな目標と考えている。

研修の目標
  1. 精神科面接の基本(受容的・支持的)を習得し患者―医師の良好な関係を築ける。
  2. 必要十分な病歴(現病歴だけでなく発達的・家族関係的・社会的視点を含めた)の聴取とカルテ記載ができる。
  3. 精神状態の基本的な捉え方と適切な記述ができる。
  4. 精神科症状に対する初期的対応と治療が行える。 不眠、譫妄、不安認知症、興奮、幻覚妄想、自殺念慮などに適切な初期対応が行え必要に応じて精神科専門医にコンサルト出来る。
  5. 精神疾患の common disease に対して急性期回復過程を学ぶ。
    • 認知症(脳血管性を含む)・うつ病・統合失調症。
    • ストレス関連疾患・身体表現性疾患。
    • アルコール依存症・症状精神病・不安性障害やその他の疾患。
  6. 向精神薬の基本的使い方(作用・副作用など)を学ぶ。
  7. 精神科特有の治療構造について学ぶ。
  8. 精神科のチーム医療について学ぶ。
  9. 法律・倫理に照らしながら人権に配慮した医療の有り方を学ぶ。
    • 精神保健福祉法医療、保険制度、障害者自立支援法、守秘義務、倫理委員会、インフォームドコンセント。
  10. 家族の気持ちに共感し支援できる。家族教室への参加。
  11. 地域精神医療について学ぶデイケア・生活支援センター・グループホーム・訪問看護センターなどの社会復帰施設の見学、自助グループへの参加。
  12. 一般科病院における精神医療について学ぶ。
    • 心身相関やリエゾンについて。
研修の方略
  1. 研修場所 【菊陽病院】及び【くわみず病院
  2. 研修期間原則3ヶ月間 ※2ヶ月の研修も可能
    • 4・5・6月
    • 7・8・9月
    • 10・11・12月
    • 1・2・3月
  3. 受け入れ可能人数卒後2年目3人 / 1研修期間×4=12人
  4. 週間スケジュールの例(シェーマ参照)
  5. 勉強会カンファレンス治療プログラム等など
    • 抄読会:水曜日及び木曜日の早朝学習7:30〜8:30
    • 医局症例検討会:毎月曜日医局員全部で患者さんの診察をした後カンファレンスを行う14:00〜15:30
    • 病棟での主治医毎のカンファレンス(毎週)9:15〜9:45
    • OT(作業療法)カンファレンス:毎週水曜日9:00〜10:00
    • レクチャー臨床:研修医向けクルズス講義21項目
    • 臨床研修委員会毎月第1・第3火曜日14:30〜15:30
    • 全職種参加症例検討会毎月第3水曜日14:00〜16:00
    • 虐待防止ネットワーク会議隔月第3月曜日17:30〜20:00
    • 事例検討会(民生員、保健婦、保健所、福祉課、警察などを交えた)
    • 各種家族教室(統合失調症・男性女性アルコール)への参加
    • アルコール依存症リハビリテーションプログラム、ギャンブル依存症リハビリテーションプログラムへの参加
    • 時間外の院外の精神科関連の勉強会研究会に関してはオーベンと一緒に参加する
  6. 担当する症例の種類と数:3ヶ月の研修期間中に約10例位入院主治医として経験してもらう
    • 認知症(脳血管性を含む)・うつ病・統合失調症:(主治医としての経験が必須。ケースレポートに纏める。)
    • ストレス関連疾患・身体表現性疾患:(経験してもらうが退院サマリーや引継ぎのサマリーを書く)
    • アルコール依存症・症状精神病・不安性障害及びその他の疾患:(経験してもらうが退院サマリーや引継ぎのサマリーを書く)
  7. 精神科救急:研修開始第3週目から副当直を10回以上経験する。また昼間院内急変に関しても積極的に駆けつけ、救急の技量を磨く努力をする
  8. 外来研修
    • 初診患者の予診聴取・本診及び再診への陪席
    • くわみず病院 診察への陪席
    • 事例検討会への参加
    • 保健所・市町村役場
    • 乳幼児健診業務の見学
    • 措置鑑定業務の見学
    • 社会復帰施設の見学
    • 精神科デイケア
    • 生活支援センター
    • 訪問看護ステーション
    • 精神科グループホーム
  9. 熊本県精神科病院協会共通プログラムへの参加
    • 国立病院機構菊池病院
    • 熊本県立こころの医療センター
    • 熊本県精神保健福祉センター
    • あかねの里・あかねクリーン見学
精神科講義(クルズス)一覧
  1. 精神科における主治医とは何か
  2. 病歴の取り方・表現の仕方・カルテの記載の仕方・予診の取り方
  3. 精神科ソーシャルワーク
  4. 精神科看護
  5. 処方約束事
  6. 精神科救急
  7. 向精神薬の使い方
  8. 精神科医薬の歴史
  9. アルコール依存症の診断と治療
  10. 統合失調症の診断と治療
  11. 気分障害の診断と治療
  12. デイケア
  13. 精神科作業療法
  14. 老年期精神障害の診断と治療
  15. 脳波の読み方
  16. 人格障害〜境界性など
  17. 精神分析既説
  18. 心理テスト・SST・発達心理
  19. 集団精神療法〜集団を扱うコツ
  20. 精神医療を巡る情勢・精神保健福祉法
  21. PTSD・解離性障害
研修の評価
研修目標に対しての自己評価及び指導医による評価を行う。5段階評価(1〜5)
評価5 研修目標を100%充分に達成している。
評価4 研修目標を75%達成している。
評価3 研修目標を50%達成している。
評価2 研修目標を25%達成している。
評価1 十分な情報がなく評価できない。
  1. 基本的精神科面接(受容的及び支持的)を習得し患者−医師の良好な関係を築ける。
  2. 現病歴だけでなく概往歴、家族歴、発達歴、家族関係、社会的視点(職業歴を含めた)を交えた十分な病歴聴取とそれのカルテへの記載。
  3. 精神状態の基本的な捉え方と適切な記述ができる。
  4. 様々な精神状態や症状に対する初期的対応と治療、適切な専門医へのコンサルトができる。
  5. 精神疾患の急性期回復過程を理解している。
    • 認知症・うつ病・統合失調症
    • ストレス関連疾患・身体表現性疾患
    • アルコール依存症・症状精神病・不安性障害
  6. 向精神薬の基本的使い方を理解している。
  7. 家族の気持ちに共感し支援できる。
  8. 患者・家族への適切なインフォームドコンセント。
  9. 精神療法の基本を学び、支持的精神療法の実践と他の精神療法についての知識がある。
  10. 精神科治療構造・精神科チーム医療について理解している。
  11. 患者さんの人権に配慮した医療の理解ができているか。
    • 精神保健福祉法・公的医療負担制度・障害年金・個人情報保護法
  12. 地域精神医療についての理解ができているか。
    • デイケア・生活支援センター・グループホーム・訪問看護センター
  13. 一般病院での精神医療について理解している。
毎週担当オーベンと研修状況をチェックする
各研修医の研修医ノートを見ながら行う。
月2回精神科臨床研修委員会で評価を行う
・所定の用紙に患者紹介・自己評価・感想・研修の希望などを記入して提出する。
・研修に関与した医師だけでなく他職種もいれて総合的に研修評価を行う。
レポート
研修期間中に担当した入院患者全例のケースレポート、退院した患者の退院時サマリー、外来患者(予診−本診−再診)のケースレポートを提出する。
一週間の予定
  7:30〜9:00 9:00〜10:00 10:00〜12:00 14:00〜17:00
早朝学習会 病棟カンファ 病棟患者面接 医局会議
医局症例検討会
医局朝のミーティング 患者訪問
医局朝のミーティング 病棟カンファ 病棟患者面接 病棟患者面接
患者訪問 臨床研修委員会(第1・3火)
摂食障害家族教室(1/4) 患者訪問
ストレスケアG ギャンブルG
医局朝のミーティング 病棟カンファ 病棟患者面接 病棟患者面接
OTカンファ 患者訪問 患者訪問
全職種症例検討会(第3水)
早朝学習会 病棟カンファ 病棟患者面接 病棟患者面接
医局朝のミーティング 患者訪問 患者訪問
女性ALG
医局朝のミーティング 病棟カンファ 病棟患者面接 病棟患者面接
患者訪問 患者訪問
断酒会例会
統合失調症家族教室
- - - 男性AL家族教室
必読・推薦図書
精神科初期研修必読図書
「精神科卒後研修ガイドブック」
著:佐藤武等出版社:南光堂
「アルコール依存症とその予備軍」
著:猪野亜朗出版社:永井書店
「せん妄の治療指針 日本総合病院精神医学会治療指針1」
著:薬物療法検討小委員会出版社:星和書店
精神科初期研修推薦図書
「研修医のための精神医学入門」
著:石井毅出版社:星和書店
「一般臨床の『心の問題』診療マニュアル」
著:福西勇夫出版社:メディカル・サイエンス・インターナショナル
「ICD-10精神及び行動の障害」
著:WHO出版社:医学書院
「一般外来における精神症状のみかた」
著:浜田晋出版社:医学書院
「精神分裂病の入院治療すべての治療スタッフのために」
著:吉松和哉出版社:医学書院
「入院患者の精神的ケア(全人医療のために)」
著:武市昌士出版社:医学書院
「精神科面接マニュアル」
監訳:張賢徳出版社:メディカル・サイエンス・インターナショナル
「新訂 方法としての面接臨床家のために」
著:土井健郎出版社:医学書院
「追補 精神科診断面接のコツ」
著:神田橋條治出版社:岩崎学術出版
「精神療法面接のコツ」
著:神田橋條治出版社:岩崎学術出版
「ポケット臨床脳波」
著:宮坂松衛出版社:日本医事新報社
「向精神薬治療ガイドラインEBM医薬品 治療ガイドラインシリーズ(5)」
著:オーストラリア治療ガイドライン委員会出版社:医薬ビジランスセンター
「老年精神医学講座(総論)」
著:日本老年精神医学会編出版社:ワールドプランニング
「老年精神医学講座(各論)」
著:日本老年精神医学会編出版社:ワールドプランニング
「老年精神科の臨床 老いの心への理解とかかわり」
著:竹中星郎出版社:岩崎学術出版
「老いの心の臨床」
著:竹中星郎出版社:診療新社
「うつのセルフコントロール」
監訳:大原健士郎出版社:創元社
「統合失調症治療ガイドライン」
著:佐藤光源出版社:医学書院
「最終講義分裂病私見」
著:中井久夫出版社:みすず書房
「気分障害治療ガイドライン」
著:上島国利出版社:医学書院
「神経症とその周辺」
著:黒澤尚也出版社:星和書店
「パニック障害」
著:貝谷久宣編集不安抑うつ臨床研究会出版社:日本評論社
「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」
著:内山真出版社:じほう
「アルコール・薬物関連障害の診断・治療ガイドライン」
著:白倉克之,和田清,樋口進出版社:じほう
「アルコール性臓器障害と依存症の治療マニュアル」
著:猪野亜朗出版社:星和書店
「飲酒問題とその解決」
著:インスキー・キム・バーグ他出版社:金剛出版
「アルコール依存症の精神病理」
著:斎藤学出版社:金剛出版
「内なる子供を癒す」
監訳:斎藤学出版社:誠心書房
「アダルトチルドレンと家族心のなかの子どもを癒す」
著:斎藤学出版社:学陽書房
「母子臨床と世代間伝達」
著:渡辺久子出版社:金剛出版
「心の謎を解く150のキーワード」
著:小林司出版社:講談社
「心的外傷と回復」
著:ジュディス・ハーマン出版社:みすず書房
「犯罪被害者の心の傷」
著:小西聖子出版社:白水社
「ドメスティック・バイオレンス」
著:小西聖子出版社:白水社
「ライフレッスン」
著:キュブラー・ロス出版社:角川書店